
『デス・ストランディング2』はどんなゲーム?前作との関係・評価まで徹底解説

前作『デス・ストランディング』のあらすじと世界観
壊れた世界と“BT”の脅威
前作の舞台は、「デス・ストランディング」と呼ばれる現象によって崩壊したアメリカ。
死者と生者の境界が曖昧になり、BT(Beached Things)と呼ばれる霊体が現れるようになったことで、人々は互いに孤立して暮らすようになっていました。
特に怖いのが「ヴォイドアウト」と呼ばれる現象。人がBTに取り込まれると大爆発を起こし、街ひとつが吹き飛ぶような被害をもたらします。

サム・ポーター・ブリッジズの使命
そんな混乱の中で登場するのが、伝説の配達人サム・ポーター・ブリッジズ。
彼は、各地に点在する人々や拠点を再び「繋げる」ために旅に出ます。荷物を届け、通信ネットワーク「カイラル通信」を再建し、断絶された人々の絆を取り戻していくのが彼の使命です。
物語が進むにつれ、サムはただの配達人ではなく、人類の存亡に関わる大きな謎と向き合っていくことになります。
赤ん坊BB(ルー)の存在
サムと常に一緒に行動していたのが、ポッドの中の赤ん坊「BB(ブリッジ・ベイビー)」。
彼は生と死の狭間にある存在で、BTの気配を察知する“センサー”としての役割を持っていました。

このBBの存在が、物語にもゲームプレイにも大きく関わっていたのですが…続編でもこの赤ん坊が再び登場する可能性があり、ファンの間ではさまざまな考察が飛び交っています。
『人と人を繋ぐ』を超えたテーマへ
前作のキーワードは「ロープ」や「繋がり」でした。
サムがネットワークを繋いでいくことで、世界が少しずつ再生していく──そんな希望に満ちた旅路が描かれていたんです。
しかし、DEATH STRANDING 2ではそこに新たな問いが投げかけられます。
「本当に、すべてを繋げることが正しかったのか?」
このテーマが、続編でどのように描かれるのか……続きを見ていきましょう。
『DEATH STRANDING 2』のストーリー|繋がったその先にある“問い”
今作のテーマは「繋がりのその後」
『デス・ストランディング2』では、前作で人々が再び繋がった世界の“その後”が描かれます。
舞台となるのは、再建されたアメリカ、そしておそらくアメリカの外に広がる未踏の地。
物語の中心にあるのは、サムたちが再び直面する「人類滅亡の危機」。
そしてその中で突きつけられる問いが──
「本当に、人はすべてを繋ぐべきだったのか?」
これは、現実社会に重なるテーマでもあります。
小島秀夫監督はコロナ禍を経て、本作の脚本をゼロから書き直したと語っていました。デジタルな繋がりが増えた一方で、人と人が直接会うことの価値にも気づかされた私たち。まさに、今だからこそ響くテーマですよね。
再び旅立つサムと仲間たち
今作でも主人公は前作と同じくサム(ノーマン・リーダス)。
そして彼の仲間として、配送業者「フラジャイル」(レア・セドゥ)も再登場します。
トレーラー映像では、赤ん坊を抱えたフラジャイルが何者かに襲撃されるシーンや、年老いた姿でサムと語り合う様子も描かれていて、物語の時間軸にも変化がありそうです。
気になるのは、赤ん坊。
フラジャイルが抱いているのは、もしかして…前作のBB(ルー)が成長した姿なのでは?とファンの間では話題になっています。

新キャラクターたちの登場|豪華すぎるキャスト陣にも注目
- トゥモロー(エル・ファニング)
→ 詳細はまだ不明。でも物語のカギを握る存在なのは間違いなさそうです。
エル・ファニングといえば、『マレフィセント』シリーズやNetflixドラマ『THE GREAT』で主演を務めた、ハリウッドを代表する若手実力派。
その彼女が日本のゲーム作品に出演するのは非常に珍しく、小島監督が直接オファーしたという経緯からも本作への力の入れ具合が伝わります。

- レイニー(忽那汐里)
→ 冷静沈着な謎の女性。今作の世界観を象徴するようなビジュアルが印象的です。
忽那さんは日本出身ながら、『デッドプール2』や『東京ヴァンパイアホテル』などで海外進出を果たした国際派女優。
ネイティブ級の英語力と自然な演技力を持ち、小島作品へのフィット感も抜群です。

- ニール(ルカ・マリネッリ)
→ バンダナ姿がどこか“スネーク”を思わせる新キャラ。のちほど詳しく紹介します。
ルカ・マリネッリは、イタリア映画界で高く評価されている実力派で、『マーティン・イーデン』ではヴェネチア国際映画祭 男優賞を受賞したこともある俳優です。
その演技力と存在感に、小島監督が「彼がバンダナを巻いたらスネークに見える」と語るほど惚れ込んだ逸材。ファンの期待も高まっています。

このように、ただの“豪華俳優”ではなく、「世界で実績のある表現力豊かな俳優」がそろっていることが、本作のシネマティックな魅力をさらに際立たせています。
映画ファンにも刺さるキャスティングと言えそうですね。
ゲーム性の進化|“配達”がより深く、自由に
基本はそのまま、でも進化は確実に
『デス・ストランディング』といえば、「荷物を届けるゲーム」という前代未聞のシステムで話題になりました。
今作でも基本はそのまま、でも進化の方向は「より自由に」「より戦略的に」といった感じです。
プレイヤーは再び、過酷な環境を歩いて進み、荷物を届けて人々を繋げていきます。
でも、ただの“おつかいゲー”じゃないのがこのシリーズの面白さ。
PDCAが生きる“計画力”のゲーム
「どんなルートで行く?」「どんな装備を持っていく?」「天気は?」「敵がいるかも?」
……そんなふうに、自分で計画を立てて行動して、うまくいった/失敗したを振り返ってまた挑む。
ビジネス用語っぽく言えば、PDCAサイクルのあるゲームです(笑)
同じルートでも、選ぶ装備や時間帯でまったく別の体験になるのが面白いところ。
拠点は“動く基地”に?「マゼラン号」の登場
今作では、「マゼラン号」という巨大な潜水艦が拠点として登場します。
この船が舞台の一部となり、サムたちはそこから世界各地に向けてミッションに出発することになりそうです。
“移動する拠点”という発想は、まさに旅と配達の物語にぴったりですね。

移動手段が大幅にパワーアップ
前作ではバイクやトラックなどが使えましたが、今作ではなんと海や空、雲の上まで移動の幅が広がるとのこと。
水中を潜って遺物を探したり、雲の上を移動したり、、
これはもう、ただの「オープンワールド」ではなく「マルチレイヤー・ワールド」とも呼べそうな世界の広がりです。

戦闘の進化とスリル|よりアクション性が強化
敵はBTだけじゃない、大型クリーチャーも登場
前作ではBT(Beached Things)との遭遇が最大の恐怖でしたが、今作ではそのBTの巨大変異体と思しき存在や、未知の巨大クリーチャー同士がぶつかり合うような戦闘シーンもトレーラーに登場しました。
とあるシーンでは、サムとは別の大型生命体がBTと戦っているような描写もあり、
「これは誰が操っているのか?」「人類がBTに対抗できる存在を作り出したのか?」といった新たな謎も浮かび上がります。
まるで“カイラルエネルギーを使った生物兵器”のような描写もあり、考察が尽きません。

一方で、前作にも登場したミュール(荷物を奪う敵対勢力)や、マスクを被った謎の武装集団といった人間の敵も健在。
銃撃戦や格闘、ステルス潜入のようなパートが今作でも展開されるようです。
さらに注目したいのが、バイクに乗った状態でのバトルアクション。
疾走しながら銃撃を加えたり、敵からの攻撃を回避したりと、戦術の幅がぐっと広がっています。
バイクといえば前作でも重要な移動手段でしたが、今作ではそれが**“戦う手段”としても活用される**のが新鮮です。

武器もさらに多彩になっているようで、銃器に加えてカイラル技術を応用した未知の特殊兵装も登場しそうな気配。
それぞれの戦闘が、「運ぶ」「隠れる」「繋がる」といったシリーズテーマとどう交差していくのか、非常に楽しみなポイントです。
ステルス要素は“メタルギア”のDNAを継承
小島監督といえば“ステルスゲームの名手”。
本作でもそのエッセンスは健在で、敵に見つからないように気配を消して行動する場面も見られるようです。
「ド派手なバトル」だけでなく、「静かな緊張感」も楽しめる──そんなメリハリのある戦闘が期待できそうです。
圧倒的な映像体験|映像も音も“映画級”
DECIMAエンジンの力で描かれるリアルな世界
グラフィック面では、ゲリラゲームズのDECIMAエンジンを使用。
岩肌の質感、霧が立ち込める谷間、夕暮れに染まる雪原……トレーラー映像を見るだけでも「もうこれ映画じゃん」と思わせてくれます。
表情の細かい動きや肌の質感も非常にリアルで、キャストの演技がそのままゲーム内に落とし込まれている感覚です。

BGMの美しさは前作以上かも
前作ではLow RoarやCHVRCHESの楽曲が印象的でしたが、今作でもセンス抜群な選曲が光っています。
最新トレーラーで流れたWoodkidの「To the Wilder」など、静かに心に残る音楽が、旅を彩ってくれそうですね。
ヘッドホンでプレイしたくなる、そんな音響演出にも注目です。
“非同期”のマルチプレイ|誰かの痕跡が、あなたを助ける
他プレイヤーの存在を“感じる”ゲーム体験
『デススト』シリーズの特徴のひとつが、“非同期型マルチプレイ”。
つまり、他のプレイヤーと直接会うことはないけれど、誰かが残した梯子や橋、メッセージなどがあなたの世界に現れるんです。
「自分が残したアイテムが誰かの役に立ってるかもしれない」
「誰かがここを通ってくれたんだな」
……そんなゆるやかだけど温かい“繋がり”を感じられるのが、このマルチプレイの魅力です。
PS Plus未加入でもオンライン要素は使える
ちなみに、このマルチプレイ機能はPS Plus未加入でも利用可能。
「オンライン対戦は苦手…」という人でも、気軽に“他人と繋がる感覚”を味わえますよ。
“スネーク登場!?”の噂の真相とは
バンダナの男にファンがざわつく
最新トレーラーの終盤に登場した、ある男──
バンダナを巻き、指揮を執るその姿がかつてのスネーク(メタルギアシリーズ)に激似だったことで、SNSでは「え、スネーク出るの!?」と大騒ぎになりました。

このキャラの名前はニール。演じるのはルカ・マリネッリ。
実は小島監督自身が以前「彼がバンダナを巻いたらスネークにそっくり」と発言していた経緯もあり、これは確信犯的なオマージュっぽいですね。
でも、あくまで“別人”
もちろん、権利の関係もあるので本物のスネークが登場するわけではありません。
でも、「あっ…この感じ懐かしい…」とニヤリとできるような、小島監督らしい“遊び心”が込められた演出です。
メタルギアファンにもぜひ注目してほしい部分です。詳しくは下記をご確認ください。
前作をプレイしてなくても大丈夫?
結論:未プレイでも問題なし。でも知ってるともっと楽しめる
「前作やってないけど、2からでもいける?」
……この質問、よく見かけます。でも安心してください。
『デス・ストランディング2』は、前作未プレイでも十分に楽しめる設計になる可能性が高いです。
小島監督の作品は初見の人にも配慮がされていて、前作の振り返りや世界観の解説がゲーム内にしっかり用意されるはず。
また、操作やシステムも一から学べるような作りになることが多いので、いきなり2から入っても大丈夫です。
もちろん、前作を知っていれば感情移入しやすい
とはいえ、前作でのキャラクターとの関係や背景を知っていると、2の物語がより深く響くのも事実。
もし時間に余裕があれば、前作のストーリーだけでも軽くチェックしておくと、より物語に入り込めると思います。
ファンの声と注目ポイント|「これは、神ゲーになる予感」
トレーラー発表時からSNSは大盛り上がり
『デス・ストランディング2』のトレーラーが公開された瞬間、SNSでは
- 「映像美がやばすぎる…」
- 「これは絶対にプレイしたい」
- 「スネーク出る!?って思った笑」
- 「Low Roarの音楽がまた聞けるだけで泣ける」
など、ポジティブなコメントが圧倒的に多く見られました。
特に映像の美しさと、前作キャラの再登場には興奮したファンも多く、考察ツイートやファンアートも続々投稿されています。
期待されている“ポイント”は?
ファンの期待が集中しているのは、次のようなポイントです:
- ストーリーの続き:前作の余韻を引き継ぎつつ、今度は何が描かれるのか?
- 赤ん坊(ルー)の成長:BBがどうなったのか、これは外せない要素ですよね。
- ニールの正体:「スネークっぽい男は何者なのか」など、ミステリー要素への関心も高め。
- 戦闘の進化:前作よりもアクションが増している分、やり込みがいもありそう。
- 音楽と雰囲気:癒しと孤独が同居する、あの“デススト感”が今作でも味わえるか。
前作未プレイ組も「気になってきた」という声
実は、前作を遊んでいない人からも注目が集まっています。
「周囲が盛り上がってて気になる」「今から1を遊ぶのはアリ?」といった声も増えていて、本作がきっかけでシリーズに入る人も出てきそうな勢いです。
最後に|繋がるだけじゃ終わらない、“その先”を描く旅へ
『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』は、
“配達”というシンプルな行動を通じて、**「人と人の繋がり」**を問い直す作品です。
- 荒廃した世界を歩き、自らルートを切り開き、誰かと“間接的に”繋がる
- 映像も音楽も一級品で、キャストの演技もリアルに伝わってくる
- そして、物語は「繋いだその先の世界」を描こうとしている
まさに、体験するドラマ。
前作を遊んだ人はもちろん、初めての人でも、きっとこの旅は忘れられないものになるはずです。