
USCPA意味ないって本当?私が挑戦した理由とメリット、キャリアについて

はじめに|USCPAって本当に必要?迷った私の答え
予備校代も試験代も高額な上に、相当な学習時間を必要とするUSCPA(米国公認会計士)という資格。
私も始めるかどうか、本当に迷いました。
でも、学習を通して得たのは「ただの会計知識」だけではありませんでした。
USCPAとの出会い|資格を知ったきっかけ
社会人になってすぐの頃は、USCPAという資格すら知りませんでした。
転職を経て外資系コンサルのFinance部門に移った26歳のとき、上司がUSCPAの資格を取ってCFOになったという話を聞き、難しいんだろうなという思いと共に、いつかわたしにも取れるのかなと興味を持ちました。
業務を少し続けていると、APACの他国のFinance(FP&A)メンバーでも、USCPAの学習をしているという話が聞こえてきて、本当に世界中の人が同じ試験を受けているんだということに少し感動しました。
私がUSCPAに挑戦した理由
「かっこいいから」ではあるけれど…
簡単に言うと、USCPAに合格する、それが「かっこいい」と思ったからです。
USCPAを取れたら、挫折しながらも前を向いて選択をして進んできた自分を120%認めてあげられる、そんな気がしたからというのが大きかったです。
USCPAを教えてくれた上司も、相談したときは背中を押してくれました。自分に自信が付くし、転職の幅も広がると。
感情的に大きかったのはこれでしたが、
でも、興味をもったのはそれだけではありませんでした。
① キャリアへの危機感
外資コンサルで2年半。なんとなくこのまま目の前の仕事だけしていていいんだろうかという危機感がありました。
外資系コンサルでは周囲も転職をベースにキャリアを築いていくことが当たり前でしたし、ジョブ型雇用の仕組みの中では、成長しなければ給与も上がっていかない・スキルが収入に直結するため専門性を高めないといけないことに気付き始めていました。
② 英語で会計を学びたかった
簿記2級は取得済みでしたが、外資系企業の実務では英語の勘定科目ばかり。
なかなか日本語の単語と結びつかず、もどかしさを感じていたため、始めから英語で会計を学びたい・業務だと断片的になりがちなため体系的に全体像を把握していきたいと思うように。
③ 制約が生まれやすい女性のキャリアだからこそ武器が欲しかった
当時はそんな予定はなかったけれど、ゆくゆくは結婚して子供を育てながら仕事を続けたいと思っていました。
周りの女性の先輩・上司の働き方を見ていると、やはり子育てしながらの仕事は忙しそうであったし、自分ではコントロールできないところでの時間的制約はやむを得ない場面を見てきました。
しかし、それでも信頼されて求められる様子を見て感じたのは、制約は変えられないとしても、その人の意見が欲しいと思われるような人になればいいのだということだった。そのためには、もちろんFInance知識だけではなく、様々なヒューマンスキルが必要なのだが、まずは知識を身に付けるところからなら自分で始められると思いました。
そのための“武器”として、USCPAは魅力的でした。
④ 英語力を高めた証明が欲しかった
外資系企業で働く中で、海外のスタッフとメールやZoomでやりとりすることが増え、英語の必要性を痛感していました。
コロナ渦では、1日1回のオンライン英会話にトライして1年程続けたし、会社のサポートで対面の英会話スクールに通ったこともあったが、あまり成長実感が無くなってきていました。
そこで、「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」ことをしてみたら何か変わるかも!と思ったのでした。
実際に挑戦してみてわかったこと
① 自信がついた
正直、持ち前の楽観主義によって軽い気持ちで大きなことを始めてしまったなと反省するくらい、想像以上に大変でした。
初めは、問題文の英語を読むだけで大変だったし、日々の学習で問題集を英語で解くのは時間がかかりすぎて、これ本当に4時間の試験を受けられるんだろうかと不安になりました。
でもだからこそ、いろんな工夫をして自分を鼓舞して、1つ1つクリアして、2024年6月27日のスコアリリースで、全4科目の合格を無事に達成したときの達成感はすごかったです。ハードルが高かったからこそ、そこを完走しきった自分に心から自信が持てるようになりました。
② キャリアの選択肢が広がった
USCPAの全科目合格前にIT企業へ転職済みでしたが、今の会社でも有資格者として社内のキャリアポータル上にも登録しており、社内での今後のキャリアにも活かせると思っています。
そしてもちろん、全科目合格がわかったその日に転職エージェントやLinkedInのプロフィールはUSCPA全科目合格と更新しましたが、その日からわたしのもとへ届くオファーの内容や給与は予想通り変わりました。この先のキャリアはこれから考えていく必要がありますが、選べるキャリアの幅は確実に広がりました。
おわりに|USCPAは「挑戦しがいのあるオモシロイ資格」
決して簡単ではないUSCPA。
でも、それだけの価値がある、そう思える経験でした。
キャリアに迷っている方、挑戦したい気持ちが少しでもある方にとって、
この資格はきっと、新しい景色を見せてくれると思います。